経済学への扉 経済学 基礎の基礎

2017年09月01日

経済学への扉 第6回

第6回“GDP”とは?

様々なメディアに頻繁に登場する"GDP"という用語は、Gross(総体の) Domestic(国内の) Product(工業生産物)の頭文字をとったもので、日本語では "国内総生産"と訳されます。現在では、その国あるいは地域における経済発展レベルを測る最も代表的な指標として利用されています。その具体的な規定は、"一国内において生産された価値ある財・サービスの総額"を指すものとされています。したがって、GDPの"大きさ"が示すものとしては、まず、その国の"経済力"ということになります。すなわち、その国、地域にどれほどの財・サービスの"供給力"があるのかを示すものであるということです。


また、その国の"豊かさ"を"量的"に表すものであるとも言えます。すなわち、その国、地域にどれほどの"需要力"があるのかを示すものであるということです。さらに、どれほどの"総収入(儲け)"があるのかを示しているとも言えます。加えて、その国の"経済成長"を測る目安となるものであり、その国、地域の経済が"どれほどのペースで拡大または縮小"しているのかを示しているということです。


そもそも、その国、地域における経済の発展には"量的"な発展と"質的"な発展がありますが、このGDPという指標で知ることができるのは、あくまでも"量的"な発展です。しかも、一国レベルでの発展であり、個人的レベルを測り得る指標ではありません。その意味では、このGDPによって示されるのは、その国、地域における経済発展の一側面に過ぎない点を忘れてはなりません。


なお、このGDPという指標には、以下に示す2つの種類があります(表5-1参照)。


①その国の物価上昇分を考慮したGDPである "実質GDP"


②その国の物価上昇分を無視したGDPである "名目GDP"


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