経済学への扉 経済学 基礎の基礎

2017年07月01日

経済学への扉 第4回

第4回
“需要”&“供給”のメカニズムとは?

世の中には、財(製品)・サービスの売り手と買い手の集まりであるマーケット、すなわち市場が存在します。その財・サービスの取引が行われている市場には先述の通り売り手と買い手という二つの立場が存在します。


 ①"需要":財・サービスを求める、必要とする=買い手


 ②"供給":必要とされる財・サービスを生産する=売り手


さて、財・サービスの価格とこの需要および供給との間にはどんな関係があるのでしょうか?それぞれの立場に立って考えてみましょう。


まず、価格が"上がっている"場合はどうでしょうか。図3-1に示すように、供給については、売り手としては、価格が上昇していることから"儲かる"という心理が働きますから、より多くの人が売り手になろうとします。つまり供給量は増えることになります。一方、需要については、買い手としては、高いものは買いたくないとの心理が働きますから、需要量は減少するということになるのです。


図3-1a.jpg


逆に、価格が"下がっている"場合はどうでしょうか。図3-2に示すように、先ほどとは全く逆の心理がそれぞれの立場にある売り手と買い手に働きます。すなわち、売り手としては、価格が下がれば"儲からない"という心理が働きますから、売り手の数自体が減ることになります。つまり供給量は減ることになるのです。一方、買い手は安いものが大好きですから、買いたいとの心理が働き、需要量は増えることになるのです。


図3-2a.jpg


以上に示したような売り手および買い手、すなわち供給側と需要側それぞれの市場における行動は、やがて、その財・サービスの価格を双方が納得できる価格である"均衡価格"へと自然に導いていくことになるのです。市場が持つこのような機能を"経済学の父"と呼ばれるイギリスの経済学者であるアダム・スミスは、1776年に出版したその著書『国富論(諸国民の富)』の中で"神の見えざる手"と表現しました。


なお、現代の経済学ではこの市場が持つこの機能を"価格メカニズム"と呼びます。

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