経営学道場

2016年08月08日

経営学道場 第10回

第10回 企業の負の財産(負債)

前回、企業のプラスの財産についてお話ししましたが、企業の財産はプラスのものだけとは限りません。いずれ支払わなければいけない義務や責務を負ったもの、つまりマイナスの財産も存在します。 このマイナスの財産のことを「負債」といいます。

企業は生産規模を拡大するために、新たに工場を建てたり、店舗を増やしたりします。こうした場合、多額の資金が必要になるのですが、この資金を銀行等の金融機関から借入金という形で融資してもらう場合があります。この借入金は、借りている以上、いずれ返さなければならないため、当然負債になります。

また、先のうどん屋さんの例を思い出してみましょう。前回、資産のところで、ツケの代金として売掛金という言葉が出てきました。これは相手の代金の支払いを猶予してあげているものでしたね。

では、これはうどんを食べた側からしてみたらどうでしょう?
この場合、猶予してもらっている代金はいずれ支払わなければならないので、負債になるわけです。これを買掛金といいます。さらに、うどん屋さんが食材の仕入れを行うとき、その都度現金で支払うのは面倒なので、月末にまとめて支払う約束をしたとします。この場合も、仕入代金はまだ支払っていない間は買掛金という負債になるわけです。その他、支払手形や社債なども負債として計上されます。

このように、必ずしもプラスのものだけではなく、マイナスのものも企業の財産としてカウントします。 「マイナスの財産なんて無ければいい」と思うかもしれませんが、企業経営のためには避けることができない場合もあるのです。もっと言うと、負債を抱えることによって、将来もっと大きな利益を得られる可能性だってあるのです。

企業の正の財産である資産と、負の財産である負債について、もう一度内容を読み返して確認してみましょう。

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