経営学道場

2016年06月27日

経営学道場 第7回

第7回 最後の利益:当期純利益

前回は、企業の日々繰り返される活動による利益である「経常利益」について説明しました。ところが、企業が経営活動を行っていくに当たっては、時として突発的、偶発的な出来事が発生する場合もあります。


例えば、ある日台風が接近したせいで大雨が降り、洪水が起きて工場が水浸しになってしまったため、機械設備を修理しなければいけなくなったであるとか、うどん屋を営業中に地震が発生したために、店の看板や内装が壊れてしまって、修繕をしなければいけなくなったというような事態も起こりえます。こうした場合、臨時的にお金が出ていくことになります。当然、逆に臨時的にお金が入ってくるような事態も起こりえます。


このような、突発的、偶発的な事態によって入ってきたお金を「特別利益」、出ていったお金を「特別損失」といいます。こうした臨時的な出来事を考慮して計算されるのが「当期純利益」という企業の最終的な利益です。しかし、ここでもう1つ考慮しなければいけないものがあります。それが何かというと「税金」です。つまり、「経常利益」に「特別利益」を足し、「特別損失」を引いて計算される利益は、まだ税金を引いていないため、「税引前当期純利益」という名前で呼ばれます。


「経常利益」+「特別利益」-「特別損失」


=「税引前当期純利益」


そしてここから「法人税等」の税金を引くことによって、本当の「当期純利益」が計算されます。これが、企業がその一定期間であげた純粋な利益になります。


経営学道場第7回_3.jpg


ここまで数回にわたって学習してきたように、一口に利益と言っても、使い方や考え方によって、様々な意味を持っています。新聞やニュースなどで「利益」という言葉を目にするとき、それがいったいどの利益を指しているのかということがわかれば、世の中の見え方が少し変わってくるかもしれません。

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